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検査の為に朝から病院に行く。この1ヶ月半は自分にしては真面目に薬を飲み続けており、血圧もずいぶんと下がって安定していた。ところが、ここ数日は風邪のために体調が悪化、いきおい運動不足もあり血圧も急に上昇気味だった。おまけに今日は仕事の締め切りが迫っていて、昨夜は不規則な睡眠しかとれず、もう出かける前から心臓がドキドキ、耳の後ろで血管が脈打っている始末。


出かける直前、医師に言われた通りにこの1ヶ月半の血圧の推移を表にしたもの(エクセルで作成してあった)をプリンタで打ち出そうとしたのに、なぜかうまくいかずオタオタしてしまい、結局30分以上も遅刻してしまった。病院に着くと、焦りからか血圧の上昇を感じる。おまけに診察券も保険証も財布に入っていないことに気づいて、さらに血圧再上昇。うちの奥さんが保険の申請のために持ち出して、そのまま返していなかったのだ。小心者のワタクシは、そこにあるべき書類などがないという局面が苦手で、自分がちゃんとしていない人間にみられることを非常に気にするタイプ。受付に診察券も保険証もないことを説明しながら、さらに血圧上昇。


採血の間や、待合室での待ち時間で、なんとか血圧を下げようと深呼吸などを繰り返すが、ドキドキはなかなか収まらない。担当医の診察前に院内に設置された血圧計を使って自分で血圧を計る必要があるのだが、このままでは悪い数字が出てしまうに決まっている。ずっと血圧を計ってきたから、なんとなくそういうのはわかるのだ。しかし、あまりにひどい数字だとまた年末のような緊急事態になるやもしれんと思うと、さらにドキドキが高まるという高血圧スパイラルにハマル。


で意を決して、測定器に向かったものの、結果は驚きの高血圧。がび〜ん。多少は高いだろうと思っていたが、今朝、自宅で計ったのとは比べものにならないほど高い。焦るワタクシ。この1ヶ月の安定はどこへ行ってしまったのか…。しかし、血圧測定は1度では正確な数字が出にくいので、続けてもう一度計り直す。今度は腕のつっこみ角度を少し調整し、精神を落ち着けてからスイッチオン。結果、さらに血圧上昇。もうダメポ。


うちひしがれて待合室のソファにへたり込む。まじ、やばいなぁ、どーしょう、先生に怒られんのヤダな、診察ドタキャンして家に帰っちゃおうかな、なんてことをじいさんばあさんでごった返す待合室で考えつつ、もう一度落ち着いてから再計測に行こうと思い直す。大体がワタクシは人でごった返す院内で、しかも後ろにも横にも人が順番を待って立っているような状況で、落ち着いて血圧なんて測ることができないシャイな人間なのだ。今度は人がいない時を見計らって計測しよう、そう思ってチャンスを伺う。


そして再々計測。今度は少し下がったが、やはりまだかなり高い。でももう諦めた。今日の体調では、これ以上下がる気がしない。3度計測して高いんだから、これが今のワタクシの血圧なんだと、自分に言い聞かせ診察の順番を待つことにした。


今日は診察と言っても、次回の入院とカテーテル検査のダンドリを決めるのが主目的なので、後は問診だけ。先生にとっても血圧がやっぱり想定外に高かったので、薬を増量されてしまった。カテーテル検査は4月の中旬に行うことが決まり、その1週間前にも事前の検査(心臓エコーとか心電図とか諸々)を受けなくてはならないことに。薬づけと検査検査で嗚呼、憂鬱だ。


それにしても病院は本当に爺婆でごった返している。今でもそうなんだからこれから高齢化社会が進めばもっと爺婆があふれるんだろう。そんな中に座っていると、なんかもう自分も終わりに近いなぁ…とちょっと弱気になる。だから、病院って嫌いだ。


そんなわけで病院を出た後、気分転換に散髪へ。いつもの店に電話をいれたら、家電も携帯もつながらなかったので、やむなく違うバーバーへ行ったが、家族でやってるその店は、髪を切ってくれたのが若いあんちゃん、最後の仕上げ(洗髪とヒゲ剃りと整髪)はおばちゃんだった。全体的にはいい感じの店だったのだけど、このおばちゃんが雑というか、ちょっと仕事が粗かった。なにしろ店を出てから車の中で鏡を見たら、切った鼻毛が鼻の下に何本かへばりついたままだったからね。知らずにいたら、恥かくじゃないかおばちゃん。


驚いたのは、家に戻って、頭にブラシを入れたら、細かいフケがどっと出たこと。自分ちで頭を洗っている分にはフケなんてあまり出なくなっていただけに、ホントにびっくしりた。シャンプーが違うからか、それともあのおばちゃんの雑な洗い方のせいなのか? たしかに我が家で愛用しているモミダッシュProの方が、おばちゃんのゴシゴシ洗いよりは、数十倍頭皮にはいい気がした…。