知名度ランキング

ネットで拾ったネタですが、週刊ダイヤモンド(2006年11月11日号)に“米中ビジネスマンに聞いた「日本の著名人知名度ランキング」”が掲載されたとか。結果は以下の通りで、なかなか興味深いものがあります。

アメリカでは
1位 イチロー
2位 パフィー
3位 小泉純一郎
4位 荒川静香
5位 王貞治
5位 昭和天皇
7位 松井秀喜
7位 オノ・ヨーコ
9位 渡辺謙
10位 中田英寿
10位 黒澤明
12位 安部晋三
12位 ジャッキー・チェン(中国人)
14位 本田宗一郎
15位 イサム・ノグチ日系人
15位 クリスティー・ヤマグチ(日系人
15位 北野武


一方、中国では
1位 小泉純一郎
2位 山口百恵
3位 中田英寿
4位 高倉健
5位 松下幸之助
6位 安部晋三
7位 福原愛
8位 田中角栄
8位 木村拓哉
10位 中野良子
11位 栗原小巻
11位 三浦知良
13位 浜崎あゆみ
13位 村上春樹
13位 大松博文
13位 北島康介
13位 鳥山明


アメリカの方はなぜかジャッキー・チェンが混じっているのが笑えるぐらいで、あとはまぁまぁ妥当かなと。一方、中国の方には中野良子栗原小巻といった、いまどきの日本の若いもんが知らないベテラン女優の名前が入っている。中野良子はたしか健さんと共演した『君よ憤怒の河を渡れ』が中国で大ヒットしたからだと記憶しているが、栗原小巻は何が中国で受けたのかすぐに思い出せなかったので調べてみたら『サンダカン八番娼館』だった。ほかにも『赤いシリーズ』の山口百恵や、健さんが上位にランクインしていて、いかにドラマや映画が日本理解の入り口となっているのか、よくわかる。ここ数年の日本における韓流ドラマや映画と同じ役割ですな。


また企業人として名前が上がっているのが、アメリカでは本田宗一郎だが、中国では松下幸之助ってのも、自動車がなくちゃ生きていけないアメリカと、まだまだ自動車よりは家電の充実が先っていう中国の現状を表しているんだと思う。


アメリカで現在同率15位の北野武は、たぶんヨーロッパだともっと上位にランクされるんじゃないか。これはPodcastで聴いた話の受け売りだけど、北野武の名前は世界中に知れ渡っているが、それはどーも映画の成功がもたらしものじゃないらしいのだ。もちろん、映画の成功もたけしの知名度を上げるのに大きく役立っているのだけど、それ以上に、たけしがかつてテレビでやっていた「風雲!たけし城」が世界中で放映されて大人気らしいのだ。よく「おしん」が世界各国でヒットしたという話は聞くけれど、なんでも「風雲!たけし城」はそれを上回る大ヒット作なんだそうである。


数年前からはアメリカでも放映され人気があるらしい。でも、内容は編集でズタズタ、吹替はチョーいい加減で、出場者(一般人)のことを勝手に犯罪者に仕立てたりして盛り上げているんだとか。まぁ20年前の番組なんで、現在の本人がアメリカに旅行しても迷惑を被ることはないだろうけど、知らない間に実名入りで性犯罪者呼ばわりされたりしているんだからたまったもんじゃない。ったくアメリカって国はやることが大胆というか無神経というか…。