見とくべきだったかエルトン・ジョン

ちょっと長いよ


最近、若い頃のエルトン・ジョンをよく聴いている
ワタクシが一番最初に買ったエルトン・ジョンのアルバムは「Tumbleweed Connection」
Tumbleweedとは“転がり草”のことで
アメリカの西部で枯れた大地をころころ転がっているアノ草のことである
ってなことを、かつてアメリカドライブ中に家族に自慢気に話したのも
このアルバムのおかげである


「Tumbleweed Connection」が大変気に入ったので
その後も、「11-17-70」「Honky Chateau」「Madman Across The Water」など
続々リリースされるエルトン・ジョンのアルバムを
中学だか高校時代のワタクシはなけなしの小遣いをはたいて立て続けに購入した
が、次第にエルトン・ジョンの名前が超メジャー化し始めるや
わが偏屈魂がもっこりと顔を出し、アルバム購入をやめた(FMでエアチェックはしてたけどね)


その後、再び、ワタクシの中でエルトン・ジョン魂が目覚めるのは
映画「あの頃ペニー・レインと」で劇中に流れる”Tiny Dancer”を聴いてからなんだが
この映画が日本で公開されたのは2001年春
ざっと計算しても四半世紀ぶりに蘇った、わが青春のエルトン・ジョンだったわけである


ちなみに“Tiny Dancer”は1971年リリースのアルバム「Madman Across The Water」の1曲目
前述したようにそのアルバムをワタクシはリリース当時に購入しているのだが、
当時はそれほど印象に残らなかった曲である
でも、映画での使われ方が実に良かったので
今ではワタクシの中でエルトン・ジョンの名曲ベスト5にランクインするほどのお気に入りである


というわけで
マイエルトンソング ベスト5
Your Song
Tiny Dancer
Rocket Man
Friends
Come down in time


この「あの頃ペニー・レインと」のサウンドトラックアルバムには
サイモン&ガーファンクルの“アメリカ”_やっぱいいわS&G
ザ・フーの“スパークス”_コレを聴いて、アルバム『トミー』のCDを購入(昔、レコードは持っていたんだけどね)
レーナード・スキナードの“シンプル・マン”_“フリーバード”と並ぶレーナード・スキナードの名曲。なんだか泣ける
キャット・スティーブンスの”ザ・ウインド”_キャット・スティーブンスのCDも買い直した
サンダークラップ・ニューマンのサムシング・イン・ジ・エア”_現在マイiPhoneの着メロ
などなど本当に名曲揃い
70年代に中・高生だった洋楽好きにはたまらん好アルバムであります


話をエルトンに戻すと
ワタクシが好きなのは若い頃のエルトンの声であって
一番最初にあの甲高い歌声を聞いたときはびっくらこいた
当時の日本のミュージックシーンにはほとんどいない声質だったからだ
なんだか洗練されたホセ・フェリシアーノみたいだなと思った
ついでに言えば、ニール・ヤングの声にもびっくらいこいた
ニール・ヤングもワタクシは大好きで
一番最初に来日したときの武道館コンサートにも行ったクチである
そういえば、ひとりアメリカでドライブしているときに
カーステからニール・ヤングの名曲「Heart of Gold」が流れた時
なんかよくわからないのだけど
心の底からジーンときて、涙が出そうになったことがある
それ以来、好みの洋楽を持ってアメリカドライブをすることを人に薦めている


若い頃の甲高い歌声が好きなので
還暦を迎えたエルトンの太い歌声にはあまり魅力を感じない
今年、夫婦でアメリカに旅行した時
ちょうどラスベガスでエルトン・ジョンのライブを見るチャンスがあったが
チケットが高かったこともあってパスした(アメリカはコンサートが意外と高値である)
でもって、最近、そのラスベガスのショーのライブアルバム「Red Piano」を入手したんだけど
聴いてみて、やはり声がなぁ…という思いと
エルトンのステージを見るチャンスの希少さへの思いが複雑に交錯するのであった


う〜む、やっぱ見とけば良かったのかなぁ