命懸けの散髪


天パーであるワタクシの髪は、梅雨時ともなると収まりが悪くてどうしようもない。それでも若い頃に比べると、ずいぶんと髪の量が減っているので(しくしく)ましなのだが、まぁとにかく鬱陶しいのには変わりない。そんなわけで今日は散髪に行ってきた。とはいえ、まだまだ風邪のために咳き込むことも多いので、軽く命懸けである。特にカミソリで髭をあたってもらっているときはもうドッキドキですわ。いつもなら交わす散髪屋のマスターとのオヤジトークも今回は出来るだけ封印し(しゃべると喉が刺激されて咳が出やすいし、話し好きな散髪屋もしゃべりに夢中になってこっちの異変“咳き込む”の前兆に気付かない恐れがあるので)、ひたすら黙って剃り終わるのを待っていた。でも、出ちゃダメだというときに出てくるのが、咳なんだよね。案の定、じわりじわりとイガイガクンが襲ってきて、ついに我慢できずに咳き込むと、そこはさすがはプロ。ひとりでしゃべくっていた散髪屋のマスターはさっと身を翻し、カミソリを遠ざけたのである(パチパチパチ)。あーツラ怖かった。