2000本安打記念に調べてみました

ヤンキースの松井が日米通算2000本安打を達成。松井にとっては記念すべき一打であると同時にまぁ単なる通過点だが、あれはどうみてもエラー。先日の松坂大乱調の時もヒットがエラーに変わったりしてたし(逆にあれはヒットデショ)、メジャーの記録もわりといい加減ですな。でも、そのあときっちり2001本目のクリーンヒットを打った松井はさすがデス。


ちなみに松井の日米通算2000本安打の内訳は、日本で打ったのが1390本でメジャーが610本。約7割が日本での成績で、メジャーでの実績はまだまだ十分とは言えない。それから松井のメジャーでの成績にいまいち感が漂っているのは、ホームラン数が4年で78本(@19.5)と非常に物足りないからだ。これは昨年ケガで長期離脱したせいもあるので、去年の分を引っこ抜くと3年で70本(@23.3)となるが、これでもやはり物足りない。通算打率はメジャーでも4年間で.297と日本と遜色ない成績だけに、やはりパワー不足。日本人最強スラッガー松井をもってしても、メジャーではまだ30本超えを1度しか達成していない。実に口惜しいのである。


一歳年上の先輩メジャーリーガーであるイチローは、すでに日米通算で2650本以上の安打を打っており、安打数もメジャーでの数がオリックス時代(1278本)を上回っている。メジャー6年間でずっと年間200本以上を打ち続けているだけに、メジャーでの2000本安打達成もきわめて可能性が高い。一方、松井の場合は計算上はあと8年ほどかかるので、可能性はかなり低い。だからこそ、松井にはもっとホームラン狙いのバッティングをして太く短く生きて欲しい気がするが、彼の性格からするとフォ・ザ・チームだから、ダメなんだろうねぇ…。


とまぁ、松井の記録達成を記念してちょっと調べてみたわけだけど、メジャーで偉大な足跡を残しているイチローにしたって、実は打率、出塁率長打率ですべて日本の通算成績の方が上。もちろん松井も日本の成績の方が数字的にはいい。最近、日本人メジャーリーガーが増えてそこそこ活躍しているし、WBCで日本がチャンピオンになったこともあって、もはやメジャーにかつての優位性はないとか言う人もいるけど、数字を見る限りそんなことはない。日本人トッププレーヤー中のトップであるイチロー、松井が揃って成績ダウン(それでもイイ成績なんだけど)しているのも事実なのだ。