笑顔でボクシング


昼間、なにげにテレビを見ていたら亀田次男の試合を録画放送していた。前座として亀田一派のごんべぇだかあかべぇだか、そんな感じのちょっとふざけた名前のボクサーの試合もやっていたが、ゴング直前に他になにか面白いものをやっていないかとチャンネルを一回りさせて、戻ってみるとすでに試合後の勝利者インタビューを受けていた。嗚呼びつくり。こりゃ次男の試合も、うかうかしていると見逃すなと思い(別に見逃したっていいんだけど)、今度はチャンネルを変えずにじっと見ていたが。


ありゃ、ボクシングじゃないよね。相変わらずのヤオっぽい試合結果はさておき、ガキの喧嘩のような次男のファイトスタイルは、パンチよりも押して投げて、はては倒れた相手の腰へエルボードロップでダメージを与えるという、プライドもどきの戦い方で大いに笑わせくれはするもの、テクニックとかエレガンスさとは無縁のどろ亀ボクシングだった。しかもこれで次男も世界ランカー入りなんでしょ。うーん、なんか凄いなWBA


試合途中(たしか2R)で、それまで大して有効打も放っていなかったところで次男が思い切り空振り、相手がスリップでダウン。しかし、次男、相手がダウンしているのを見て、大いに喜びガッツポーズをしてニュートラルコーナーへ。というシーンがあったけど、まったくパンチが当たっていないのに、自分が倒したって思うのかねボクサーって?


結局、試合は3Rにボディ攻撃で次男のKO勝利。カウント途中から相手選手なぜか笑顔。ボディを打たれていたのに、10カウント聞くと、すっと起ち上がってさらに破顔一笑。そしてカメダ陣営に笑顔で挨拶。相手セコンドも試合終了と同時にこぼれんばかりの笑顔で、亀田陣営にご挨拶。みんな笑顔で幸せいっぱいなボクシングという名の田舎芝居。その後も歌のパフォーマンスとかあったのかもしれないけど、あきれ果てて、チャンネル換えマスタ。