意外に高い品質基準


昨日の日記の続き。eBOOKOFFが品質基準を満たしていないからと、結局タダでくれた文庫本(「バースの日記」)を読んだが、いったいどこが基準に引っかかったのかわからない。日焼けもしていないし、どこにも目立った汚れがない、カバーが少しだけ折れていたくらいで、普通の古本屋なら“良”か“普通”ってことで扱いそうなんだけど……ふ〜む、わからん。


ちなみに「バースの日記」は、2度の3冠王に輝く元阪神タイガースの主砲バースが書いたもの。難病に冒された愛息の治療のために日本を離れたバースが阪神から解雇された年の出来事を中心に、阪神在籍時にバースがこまめというか飛び飛びにメモしていたものをまとめたもので、文章量的にはあっという間に読み終わる超軽い読み物だ。バース側からの一方的な話とはいえ、解雇に至るモメ事の経緯がわかって、一阪神ファンとしては面白かった。


ほかに興味深かったのは、意外にバースが毒舌だってこと。監督やチームメイト、それに当時中日にいた落合に対する辛辣なコメントなどが満載で、中でも故・村山監督に対する悪口はかなりのもの。バースってそんなに村山が嫌いだったのかとびっくりさせられる(逆に安藤はベタほめ)。ま、当時を知る中年阪神ファンにお薦めの1冊です。