清濁ごくごくの刑事にハマる

年末年始には内外のドラマを放映している各テレビ局がシーズンの一挙放送を行う。これまでなんとなく見逃していた作品をまとめて見るチャンス到来だ。というわけで、今回もいくつかの海外ドラマを一挙録画したわけだけど、これもDVD&HDDレコーダーのおかげ。ビデオじゃテープの取り替えが面倒でとてもこなしきれなかったろう。


ちなみに今回の目玉は、「OZ」の全56話一挙放送。最終シーズンのみ既に録画済みだったけれど、スーパードラマチャンネルで第1シーズンから全部放映してくれた。ありがたやありがたや。でも、見終えるのはいつになることやら。ちなみに「OZ」は米有料チャンネルHBOの制作で架空の刑務所を舞台にした、とてもハードな囚人ドラマ。暴力はもちろんリアルなセックス(カマ堀り)もありぃで、ワタクシよりこのドラマをよく見ている人に言わせると「OZ」に比べると、「プリズン・ブレイク」なんておこちゃまランチなんだそうだ。


思わぬ拾いモノだったのは、AXNがシーズン4を一挙放送した「The Shield」。ありとあらゆる犯罪が多発するロスの下町を舞台に、清も濁もごくごくと一気飲みの強引な捜査で悪に立ち向かう警察の姿を描いた超ハードな犯罪ドラマ。前から気にはなっていたのだが、副題の「ルール無用の警察バッジ」ってのが、どうにもダサくてこれまでは見るに至らなかった作品だ。ところが、これが見てみると、もうメチャメチャ面白いのだ。テレビのオープニングには必ず「このドラマは大人向けなので、お子ちゃまのいる家庭は親御さんが配慮してね」という内容の断り書きが表示されるほど、その内容は過激の一言。映像も手持ちカメラがあっちへいったりこっちへいったりして目まぐるしく、全体にドキュメンタリーっぽいっていうか生々しさがよく表現されている。いわば刑事版「仁義なき戦い」といった感じか。そしてこれも「OZ」同様セックス描写がすごい。絶対に家庭団らんのお茶の間では見られない(気まずい空気が流れること必至)。あんまり面白かったもんだから、シーズン4は一挙放送をほとんどリアルタイムで見てしまった(全13話)。さらに今はレンタルDVDでシーズン1と2を借りているところ。残念なのはDVDの発売が国内ではシーズン2で止まっていることで、第3シリーズのDVDリリースと再放送、どっちでもいいから早くして欲しいと願う今日この頃なのだ。