おそらく四半世紀ぶりの川崎でアバターを見る

iMaxの3D『アバター』を見るために川崎に行ってきた。
前に川崎に行ったのは、ロッテが川崎球場フランチャイズにしていた頃で
おそらく四半世紀も前の話


当時マイナー出版社の編集者だったワタクシは
『菊とバット』のR・ホワイティング氏と
大リーグ通で知られる池井優慶大教授(現・名誉教授)の対談を
パリーグの試合が行われている川崎球場のスタンドで行うという企画を立てて
それを実行した


当時の川崎球場で行われていたロッテ戦は
試合中に外野席で客同士がキャッチボールをしていたりする
それほど閑古鳥が鳴いていることで有名だったので
それじゃ対談だってできるんじゃないのかと思って実行したわけだが…


あれから二十数年再び訪れた川崎は
千葉の田舎で自宅の周りをうろちょろしているばかりの
ワタクシにとってとんでもない都会で
駅前には立ち食いそばやマクドがあるくらいだろうなってな
浦島太郎的な予想は木っ端みじん
でかいビルヂングとそこを行き交うこじゃれた人やお店に圧倒されてしまったのだ


いやぁすごいんだねぇ今のニッポンって(ってワタクシが田舎者杉なだけだけど)


で、『アバター』ですよ
いやぁ面白かったなぁ
エンターテインメントとしては最高
何もないところから
あれだけの世界を生み出す
ジェームズ・キャメロンには
ほんと感服というか脱帽いやいや脱毛っす


噂通りにiMaxの3Dは、映像だけでなく音声も大迫力だったので
料金(2200円)分の値打ちはあったと思うけど
ただ、シートはどうなんでしょう
162分という長編のせいもあってか
見終える頃にはケツが痛くて痛くて


それに映画が始まってから入場してくる
バカップルが多いのにも閉口した
通常の映画なら多少我慢もできるが
最初の体験が大きな意味を持つ3Dにおいて
目の前を遮られてそれを邪魔されたんじゃ
感動が怒り(「おおおっ、すげぇ!」のはずが「おいこらどかんかボケ」)
にすり替わっちまうってもんです


ちなみにワタクシが『アバター』で秀逸だなぁと思ったのは
ナヴィ族が人間よりも大きいっていう設定
それも思っているよりも大きいってのがイイね
なんかリアル


古くからあるSFだとモンスター系をのぞくと
人間型のエイリアンは割合みんな人間と同じ大きさで
(それはまぁ人間が演じていたわけだからそうなんだけど)
なんか嘘くさい
でも『アバター』のナヴィ族はでかいんだよねぇ
それもちょっとだけじゃなくて
かなりデカイ
このあたりのさじ加減が絶妙だった


ロード・オブ・ザ・リング』でも
ホビットをうまく小さく見せていたことが
ファンタジーを描く上で
随分効果を上げていたと思うけど
アバター』でもナヴィ族のでかさが
あの世界観を生み出していたと思うわけです


エンドクレジットを見ていて
CCH・パウンダーの名前を発見
ヒロインの母親役だったみたい
傑作刑事ドラマ『ザ・シールド』のクローデット刑事だ
アバターのキャラはみんなスリムなので
面影があんまりなくてわかんなかった
それに比べるとナヴィ化した
シガニー・ウィーバー
あまりにわかりやすくて笑っちゃったけど


それにしても川崎は遠い
そして今日は寒かった(つめたいみぞれ混じりの雨の中を行ったからね)