中東勢独占


アジア大会のサッカー男子決勝は、地元カタールイラクの対戦でカタールが1対0で勝った。3位決定戦はイランが制しており、金銀銅メダルはすべて中東勢という結果だ。日本代表が北朝鮮相手に不甲斐ない(しょーもないミスだらけの)試合をして負けてしまい、決勝トーナメントに出られなかったため、マスコミはアジア大会のサッカーについてほとんど取り上げないわけだが、次代の日本代表、特に北京オリンピックを占う意味で、この中東勢の躍進はとても気になるというか、脅威だ。


ちなみに日本に勝って準々決勝にコマを進めた北朝鮮は、同胞韓国相手に3対0の完敗。その韓国が東アジア勢ではひとり気を吐いて、準決勝に進出したもののイラクに敗れ、さらに3位決定戦ではイランに負けた。五輪の開催国特権を持つ中国は、準々決勝でイランとドローの末PK合戦で負けている。


つまり、主な東アジア勢で予選リーグで敗退したのは日本だけで、韓国、北朝鮮、中国は決勝トーナメントに進んでいる。その東アジア勢をものともせず、中東勢が上位を占めたのだ。さらにいわゆるアジア枠には、ここに日本が苦手とするオーストラリアが加わるわけで、日本のサッカー界の視界は五里霧中っていうか暗中模索っていうか極めて不良なんである。心配だ…。